みその健康教室 過去の開催テーマ

第5回みその健康教室「寝たっきりにならないために」

第5回みその健康教室「寝たっきりにならないために」

第5回みその健康教室を開催しました

日時 平成17年10月20日(木)  午後2時~3時
場所 会議室
内容 「寝たっきりにならないために」
講師  整形外科・リハビリ科 平田泰治医師
参加者 37名(患者様と地域住民の方々)

内容

  1. 「寝たっきり」になる原因は
    (1)脳卒中36.8%
    (2)老衰13.6%
    (3)骨折11.7%
    である。 骨折については他の原因と異なり、日常の生活の心がけで予防可能である。
  2. 高齢者の骨折は夜に多く発生しており、特に夜中のトイレでつまずいて転倒したり、 尻もちをついたときに骨折することが多い。
  3. 骨折の部位は
    (1)背骨(圧迫骨折)
    (2)大腿骨
    (3)手首
    の順に多い。
  4. 治療としては、背骨の骨折の場合は、入院で1ヶ月かかる。完治には3ヶ月かかる。 大腿骨骨折の場合は手術が必要となり、約1ヶ月の入院となる。高齢者の場合は入院、 安静により歩行が不自由なまま回復できなくなる場合もある。 手首の骨折の場合は入院の必要はなく、外来で約5週間のギブス固定となるが、手術 が必要となる場合もある。
  5. 転倒骨折の原因として以下のことがあげられる。
    (1)身体条件
    • 骨がもろい(骨粗鬆症)
    • 視力が低下している
    • 薬剤(安定剤や眠剤) でのふらつき
    (2)室内環境
    • 床や階段がすべる
    • 手すりがない。スリッパが脱げる
    • 電気がついて ない
    • すべりやすい玄関マット
    • ちゃぶ台につまずく
    (3)身体能力
    • 筋肉(筋力)の衰え
    • 運動神経や反射神経の衰え
  6. 「骨粗鬆症」とは老年期に骨の代謝がやせる方に傾くことでおこる。女性ホルモンは体内にカルシウムを貯蓄させる作用を持つが、閉経後に女性ホルモンが低下すると骨からカルシウムが抜けてしまい、骨がやせて骨粗鬆症となる。このため女性は60歳から男性は70歳から発症しやすい。
  7. 骨粗鬆症に対する治療としては、食事が大切である。カルシウムを毎日600~800mg 摂取する必要があるが現代の食事では400mgくらいといわれる。カルシウムが豊富な 牛乳、魚、豆腐などや、ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける)を豊富に含む椎茸、 レバー、ほうれん草などがよい。しかし、高齢者ではカルシウムの吸収能力そのものが低下しており、薬での補助がお勧め。
  8. 筋力や運動神経の低下には転倒予防リハビリが有効である。背骨と股関節と大腿骨を つなぐ腸腰筋を鍛えることに意味がある。聖園病院整形外来でもおこなっています。
  9. 椅子につかまってしゃがんだり、椅子に座って脚を伸ばし、足の指を動かしたり、テ レビ体操を行うなどがお勧め。あお向けになって脚を45°に挙上したまま、膝の 曲げ伸ばしを行うのも効果的である。(朝、夕5回ずつを目安に)週1~2回で筋力維 持が可能である。
  10. 体調が悪いなと感じたら休むこと。毎日を明るく楽しく生活することが、なにより大切 である。

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